子育てにおける親の役割~心理学から学ぶ子供への接し方~

学習心理学

はじめまして。ゆらいむです。

今回は「子育てにおける親の心構え」について解説します。

ゆらいむ
ゆらいむ

子育てで大切なことをまとめたよ!

1.失敗経験や恥を、親が事前に回避させない

子どもが失敗したり、恥をかいたりしないように、失敗や恥の危険があることはさせない、もしくは事前に取り除いておくこと。

これは優しさではありません。

子どもは「失敗経験」から、さまざまなことを学びます。

また、「恥ずかしい思い」をすることで、自分の行動を変えようと考えます。

親が過剰に干渉することは、子どもの学びの機会を奪い、子どもの成長を止めます。

決して子供の為ではありません。逆に子供の感動の機会を奪っています。

子どもの為ではなく、自分の満足のための行動です。

本当に子供の為を思うのならば、事前に回避させるのではなく、子どもの苦しむ姿に耐えて見守ること。これが親の本来の役割です。優しさをはき違えてはいけません。

2.子供の為という名の支配、強制、押し付け

人は正解を教えられても、それを自分で体感しないと本当の意味で身につきません。

勉強や部活でも、解き方ややり方を教えられて、自分で反復練習することで自分のものになります。

これでは上手くいかない・・こうやっても上手くいかない・・・

そうやって試行錯誤しながら正解を探していく作業が楽しかったり、成功した時の達成感は代えがたい喜びとなります。

しかしそれは自分の意思で行動した時に得られる感動であり、強制されたときに発生するものではありません。

その感動を知っている大人が、

「子どもにも同じ感動をしてもらいたい」という気持ちが先走り、良かれと思ってそのような経験をするように強制することがあります。

「こっちが正しいからこっちをやりなさい」

「絶対に部活動をしなさい、いい経験ができるから」

これらは「子供に同じ感動をしてもらう」ことで「自分が満足する」ためのものです。子どもためになっていません。

3.子どもの意思をつぶさない、否定しない

自分の価値観に縛られて、自分の分からないものや世界を否定してはいけません。

「こっちの方が体にいいから」

「こっちの方が将来役に立つから」

「あなたのために言っているのよ」

これも子供の為ではなく、自分の満足の為です。

自分の意見が認められないことが続いたり、否定され続けたりすると

・自分の意見が認められない、否定→諦め→無気力、夢を持てない
・自分の意見が認められない、否定→自己肯定感の低下→社会で自分らしく生きられない
・自分の意見が認められない、否定→人間不信、人間嫌い

など、大人になってから前向きに生きられなくなります。

時には正しくなくても否定せずに認めてあげることが大切になります。

褒められるのが子供、褒めてあげるのが大人です。

4.条件付きの愛情はやめる

「これをしたらこれを買ってあげる」

「これができたらいいよ」

これらのような、条件をクリアすれば与えらえる愛情は、クリアできない自分は価値がないという思い込みから、自己否定と無気力を引き起こしやすくなります。

5.子供に関心を示さない

子どもに嫌われたような言動をされたりしても、すねたりせず向き合うことはしましょう。

子どもは親の気を引くためにわざとちょっかいを出したり、うっとおしくなってきて無視したりします。それでも子供は親のことが嫌いになったりしたわけではありません。

子どものことを考えて向き合っている姿勢が愛情となり、子どもに伝わります。

無関心の状態が続くと、子どもは自分が見てもらえないことにより
・諦めから無気力
・不満からの暴力行為、いじめの加害者

となります。

6.まとめ

ある程度の叱りや考え方の教育は必要です。

これらを完璧にこなす必要はなく、ある程度できていれば、子どもは勝手に育っていきます。

上手くできなくても、大人になってから他者に助けていただくこともできます。

自分の心も大切にしましょう。

タイトルとURLをコピーしました