承認欲求とは?~他者承認と自己承認の違いと具体例~

社会心理学

はじめまして、ゆらいむです。

今回は「承認欲求」について解説します。

ゆらいむ
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承認欲求は誰もが持っているものだよ!

1.承認欲求とは?

ゆらいむ
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まずは簡単に書くよ!

承認欲求とは、「価値のある存在と認められたい」という感情のことです。

承認欲求の大きさは人それぞれですが、誰しもが持っている感情です。

2.他者承認と自己承認

ゆらいむ
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承認欲求には、他者承認と自己承認があるよ!

1.他者承認について

他者承認とは、「他者から認められたい」という感情のことです。

他者から認められることで、自分の承認欲求を満たす方法になります。

具体的な例を挙げると・・・

「褒められたい」
「すごいと思われたい」

という感情が挙げられます。

承認欲求というと、このような他者承認をイメージする人が多いと思います。

2.自己承認について

自己承認とは、「自分で自分のことを認めたい」という感情です。

自分ひとりで、自分の承認欲求を満たす方法になります。

具体的な例を挙げると・・・

「自分の理想像に近づきたい」
「満足できる自分になりたい」

という感情が挙げられます。

他者承認よりも、自己承認によって自分の承認欲求を満たすほうが、自分の生活はより豊かになります。

3.他者承認について詳しく

ゆらいむ
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他者承認にはデメリットが多いよ!

他者承認の欲求は子供らしい欲求になります。

「親に認めてもらいたい」「友達に認めてもらいたい」「先生に認めてもらいたい」というのは子供なら誰もが持っている欲求です。

子どもは大人になるにつれて、承認欲求が他者承認から自己承認に発達していきます。

しかし、子ども時代に親や先生に認めてもらえなかったり、愛情を注いでもらえなかったりすると、他者承認欲求が、大人になっても多く残ってしまうことがあります。

大人になっても他者承認の欲求が強いと、さまざまな弊害が起こります。

1.精神的に自立できない

大人になっても他者承認にとどまっていると、精神的に自立することが出来ません。

他者承認は、他者の評価により自分の価値が決まるため、無理をして自分を押し殺してしまったり無理をして他者の価値観に合わせてしまったりします。

具体例として、誰かにお金を渡し続けたり、騙されたり、自分を評価してくれる人の言うことを何でも聞いてしまったりしてしまうことが挙げられます。(いじめ、過労など)

偽りの自分が仮に認められたとしても、それは本当の自分が認められたわけではありませんから、自分に対して虚しさを感じてしまいます。

他にも、精神的に自立が出来ないと、自分に自信が持てなかったり、他者に依存してしまったりすることがあります。

2.人に嫌がられる行動をしてしまう

自分認めてもらいたいあまり、自分の自慢話をし続けたり、他者をないがしろにした行動をとったりすることがあります。

どんな行動であれ、その行動の中に「自分のことを認めて!」という感情の押し付けがあると人は離れていきます。

ゆらいむ
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子どもの承認欲求を大人が無条件で満たしてあげることができる社会、それが連鎖されるのが理想です。

4.自己承認について詳しく

ゆらいむ
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自己承認が出来ると生きやすくなるよ!

自己承認は、自分らしく生きていくことができる欲求です。

自己承認が強い人は、他者承認が強い人にに比べると、自分に対する満足感、幸福感が明らかに違ってきます。

承認欲求は自己承認で満たすほうが生きやすいです。

具体例を2つあげます。

例1:人を助ける場合

「人を助ける」という行為において、他者承認の場合は、感謝される必要があります。

感謝されるために人を助けているということになります。

この場合、もし感謝されなければ自分の行為が良くないものだったと落ち込んだり、なんで感謝しないのかと自分勝手な怒りの感情さえ湧くかもしれません。

落ち込みたくないから感謝を暗に押し付けてしまい、助けた相手にさえ嫌がられるかもしれません。

一方、自己承認の場合は自己満足で終わらせることが出来ます。感謝されるかどうかは関係ありません。

気持ちが楽で生きやすいのは、自己承認だとわかると思います。

例2:働くことについて

「働く」という行動において、他者承認の場合は、賞賛される必要があります。

「働く」ことは、特に無理をすることが多く、自分の好きな仕事につけることも少ないため、認められなかった時のストレスは大きくなりやすいです。

他者への侮辱行為や非社会行為、DVなど他人を傷つける行為が起こりやすくなります。

一方、自己承認の場合は、働くことが自分の満足感につながります。そのため、社会や会社に認められなくても他者に危害を加えることはありません。

しかし、「働く」場面では、仕事がうまくいかないと自己承認がうまくいかず、自己否定に苦しんでしまうこともあります。

ゆらいむ
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もちろん、自己承認の人も感謝されたり、賞賛されたりすることは嬉しいです。他者に承認されることが強い目的になっているか、そうでないかの違いです。

5.承認欲求との向き合い方

他者承認を少なくし、自己承認が出来るようになることが大切です。

子どもは他者承認の中で、様々な偽りの自分(自分のキャラ)を試しながら、自分らしさを見つけて確立していきます。(アイデンティティの確立)

それがうまくいかなかった場合、大人になっても他者承認に縛られてしまい、生きづらさを抱えることになります。

家庭環境や育った環境など、自分ではどうしようもない要因もありますが、自己承認を高める具体的な方法について解説します。

ゆらいむ
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他者承認が強い人は、少しづつ自己承認をするトレーニングをしよう!

1.頑張ったことに意識を向けてみる

他者承認が強い人は、うまくいかなかったことに意識を取られてしまいがちです。

意識的に自分が頑張ったことに目を向けてみましょう。

2.自分をほめる習慣をつける

自分が頑張ったことが見つかったら、それを自分でほめましょう。

・掃除を頑張った
・良い点は取れなかったけど、勉強は頑張ってやっていた

まずは些細なことからほめてみましょう。

頑張ったことが見つからない人は、自分の「頑張りのライン」を下げてみましょう。

上の例の「掃除を頑張った」は当然のことと思う人は、自分に厳しい人かもしれません。いったん自分への厳しさは置いておいて、これくらいのことをほめてみましょう。

3.本当の自分を認める、認めてもらう

本当の自分押し殺して、他者に気に入られる偽りのキャラを演じていませんか?

それで他者に認めてもらえたとしても、本当の自分でなければ承認欲求は満たされません。

本当の自分が他者に否定されることもあるかもしれません。

しかし、人間というものはそれぞれに性格があります。あなたが思うことや感じることというのは、多くの人に認められなくても、同じように感じ共感してくれる人は必ず存在します。

本当の自分を出すことができる居場所を探しましょう。

4.他者承認のすべてが悪いわけではない

ゆらいむ
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自己承認さえ持っておけばよいというわけではない。

自己承認しかない大人が素晴らしいわけではありません。

自己承認がうまくいかず、自分のことが信じられなくなったり、自己否定を繰り返してしまったりすることもあります。

そんな時は、他の人に助けてもらう(他者に承認してもらう)ことで、また生きていけるようになります。

他者承認と自己承認のバランスが大切です。

他者承認が強いと感じる人は、少しずつ自分で自分のことを認めてあげられるようになっていければよいと思います。

6.まとめ

人間の承認欲求は、他者承認から自己承認に発達していきます。

他者承認にとどまっていると生きづらさを感じてしまうことが多くなります。(自分らしく生きられない、自信が持てないなど)

自分が他者承認が強いと感じる人は、少しづつ自分で自分のことを認めてあげることを意識的に取り組んでみて下さい。

7.承認欲求について考察する

自分の人生を振り返ってみると、15歳くらいまでは他者承認の欲求が強かったように思う。自信がついてからはあまり周りのことが気にならなくなって、自分が満足ならそれでいいかなという感じだった。

ただ、15歳を超えてからも、ゲームをするときはわざわざ弟がいる前でプレイしていた。1人でプレイするより、誰かが見ていた方が満足感が高かった。

承認欲求で生きづらさを感じたことはなかったが、他者承認欲求は自分にもしっかりあるように思う。

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