占いはなぜ当たる?~占いが当たる理由を心理学から解説~

社会心理学

はじめまして。ゆらいむです。

今回は「占いが当たる理由」について解説します。

ゆらいむ
ゆらいむ

あ、当たってる。

1.占いが当たる理由について解説する前に

占いが当たる理由について知ってしまうと、占いを楽しめなくなってしまう可能性があります。

占いが当たる理由を知っていても占いを楽しむことはできますが、占いによる効果は減ると思いますので、それでも知りたいという方は次以降の記事を読んでください。

2.自分の性格や過去のことについて当てられる理由

ゆらいむ
ゆらいむ

何で分かるの?

占いは決して超能力ではありません。

「初対面なのに、なんで自分のことが分かるのだろう」と不思議に思うかもしれませんが、占い師はあなたのちょっとした仕草や目線、話し方、身振り、立ち振る舞いから、あなたがどんな性格でどんな人生を歩んできたかを探ります。

まずはあなたについて探るために占い師が使用する心理的技法について、解説していきます。

1.コールドリーディング

ゆらいむ
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コールドリーディングとは、話術の1つだよ!

コールドリーディングとは、コールド(事前の準備なしで)リーディング(相手の心を読み取ること)です。

相手の外観や相手との何気ない会話から、相手の心を読み取って言い当てます。

自分のことを言い当てられると、「なんで分かるんだろう?」と思いながらも、占い師の言葉を信じるようになります。占い師の言葉が正しいと思えてきます。

この「言い当て」によって、占い師は「あなたのことを私は何でも知っている」と相手に信じ込ませます。

占いにおいては「相手に自分のことを信じ込ませる」ことが最も重要であり、その後の占いの結果に大きく関わってきます。

コールドリーディングの具体例について、以下のようなものがあります。

・目を合わせると、目線が泳ぐ→自分に自信がない人、人に合わせられる人

・髪型が奇抜→自己主張が出来る人、強く自分を持っている

などなど・・

2.バーナム効果

占い師の言葉を信じてしまう理由として、バーナム効果という心理学用語があります。

バーナム効果とは、誰にでも当てはまるようなことを言うことで、言われた方はさも自分のことを言い当てられたかのように思ってしまう現象です。

例えば・・・

「相手の合わせてしまいがちだけど、心の中では自分の考えをちゃんと持っている人ですよね。」→だいたいの人は自分の考えを持っている

「あなたはけっこう真面目なところがありますね。」→だいたいの人は真面目

「生年月日から、あなたの特性として時間、リズム、光、とかのワードが出ていますが、なにか思い当たることはありますか?」→そのワードに関係があることについて、相手の方から詳しく語ってくれる

当てられたと思うかもしれませんが、実はいつの間にか自分からしゃべっていたという場合もあります。

3.承認欲求

人間には承認欲求があります。他者に認められたい、他者に分かってもらいたい、他者に特別だと思ってもらいたい、という感情は、人間なら誰しもが持っているものです。

占い師はその承認欲求を満たすことで、自分のことを信頼してもらうように誘導します。

「この性格の人はなかなかいない。」

「そういう生き方が出来る人はめったにいない。」

といった言葉を使うことで、「この人は自分のことをとても理解してくれている」と感じ、占い師の言葉を信じるようになります。

ちなみに簡単な心理テストで、好きな食べ物から自分の性格を当てるようなものがありますが、これも自分の性格が当てられることによって、承認欲求を満たすものになります。

好きな食べ物と性格には関係がありませんが、分類された性格のどれかに自分が当てはまることが楽しいのです。

4.堂々としたふるまい

占い師の人は、皆堂々としていると思います。

占いに限らず、反論におどおどしている人は信頼されませんから、い当てが間違っていた場合でも、決して動揺せずに巧みな話術で話をすり替えます。

これも相手に信頼してもらうための占い師の1つのテクニックです。

3.自分の未来のことについて当てられる理由

占いでは「信じてもらう」ことが一番重要だと言いました。その理由は、自分の未来についての占いが当たるか当たらないかに大きく関わるからです。

ここでは自分の未来に対する占いが当たる理由について解説していきます。

1.予言の自己成就

ゆらいむ
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予言の自己成就とは、人間の心理的行動特性の1つだよ!

予言の自己成就とは、根拠のない自分の思い込みが、結果として叶ってしまうという人間の行動特性の1つです。

例えば、「あなたは3年後に運命の人に出会う」と言われたとします。

すると、あなたは「3年後に運命の人に出会う」と思い込み、3年後に出会った人の中から運命の人を探そうとします。その結果、占いが当たったとなるわけです。

予言の自己成就は、予言(占い師の言葉)を信じているほど成就します。

そのため、占い師にとって一番大切なことは「自分のことを信じてもらうこと」になります。

ゆらいむ
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思い込みによって、予言を自分で叶えてしまう!

2.確証バイアス

ゆらいむ
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確証バイアスも人間の心理的行動特性の1つだよ!

確証バイアスとは、自分にとって都合のいい理由には目がいきやすく、否定する理由には目がいきづらいという人間の行動特性の1つです。

例えば、「今年は大変かもしれないけど、来年からは良くなるから今年は踏ん張って下さい。」と言われたとします。

すると、今年は「大変だったこと」が記憶に残り、来年は「良かったこと」に目にいくようになります。

1年もあれば良いことも悪いことも当然起こりますが、思い込みによってどの出来事が印象に残るかが変わる、ということになります。

別の例を挙げてみます。

例えば、信頼している占い師に、北を向いて寝るのが良いと言われ、北を向いて寝るようにしたとします。

その後、当然良いことも悪いことも起こりますが、良いことが起こったときに「占いのおかげだ!」と良いことの原因を占いに起因させる、という行動をとるようになります。

予言の自己成就と同じく、確証バイアスも占い師の言葉を信じているほど起こりやすいです。

4.まとめ

言葉では簡単に書くことが出来ますが、相手のことを言い当てるのは、そう簡単なことではありません。

占い師はさまざまな知識と経験から、人間のことを常に研究しています。

占いの原理が分かっていたとしても、自分のことを言い当てられるというのはとても楽しいものです。

人間のことをよく知っている占い師の言葉は、自分の人生の手助けをしてくれることは間違いありません。

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