はじめまして、ゆらいむです。
今回は「アイデンティティ」について解説します。
自分って何者なの?
1.アイデンティティとは?
まずは簡単に書くよ!
アイデンティティは自己同一性と訳されます。
簡単に言うと、「自分は何者なのか?」という問いに対して、「自分はこうだ!」という答えを確立していくことです。
「アイデンティティの形成」とは、「自分らしさの形成」のことです。
2.アイデンティティ形成の仕組み
アイデンティティの形成は、主に青年期(13歳~22歳くらい)の間に行われます。
この時期に人間は内省的になり、「自分は何者なのか?」という問いに意識を持っていかれます。
その過程で、心が不安定になり、ふさぎ込んでしまったり、引きこもってしまったり、反抗的な態度を取ってしまったりすることが多々あります。
様々な経験から「自分」を知ることで、「これが自分だ、自分はこれでいいんだ」と受け入れられるようになります。
こうして「自分は何者なのか?」という問いに対して、胸を張って「自分はこうだ!」と言えるようなれば、アイデンティティの形成は終了です。
親としては、この時期はどっしりと温かく見守ることが大切です。
3.アイデンティティ形成時に起こる悩み・問題
「アイデンティティの形成」において、すんなりと上手くいくことはあまりありません。
1.自分の性格が分からなくなる
「自分」にはいろいろな面があります。
時には自分が憧れる人の性格を真似てみたり、周りに好かれるような性格を偽って演じてみたりすることもあります。
でもなんだか無理をしてるみたいで苦しくなってしまったり・・
あっ自分は結構一人が好きかも、と思ったらやっぱり寂しくなってそんなことないのかなと思ったり・・
あーでもない、こーでもないといって、本当の自分がなんなのか分からなくなります。
でもそれは何も間違っていなくて、人格形成においては当然のことです。
様々な人格を試して、しっくりくる自分を確立していくこと。
この過程こそがアイデンティティの形成なので、不安にならなくて大丈夫です。
2.自信があるかないかで大きく変わる
アイデンティティの形成において、自信のあるなしは大きく関係してきます。
自信がある人は比較的スムーズにアイデンティティを形成することが出来ますが、自信がない人は上手くいかずに苦しんでしまうことがあります。
ここでいう自信とは、自分の努力や頑張りに比例するものではなく、幼いころに親や他者に褒められたり認められたりしてきたかどうかで大きく変わってきます。
幼少期の経験は、その後の人格形成に大きく左右します。
3.自分の人格が嫌いになる
本当の自分が社会や他人に受け入れられない場合、自分の人格が嫌いになってしまうことがあります。
自分のことがが嫌いでいると自信がつかないため、偽りの自分を演じてしまったりすることでアイデンティティの形成が上手くいきません。
本当の自分が受け入れてもらえる場所は必ず存在しますから、自分を偽って周りに合わせるのではなく、本当の自分が受け入れられる居場所を探しましょう。
4.青年期を終えてもアイデンティティが確立していない
アイデンティティの形成は、育った環境などによって早かったり遅かったりします。
早い遅いは人それぞれですので、あまり焦らずに自分のペースで確立していけば大丈夫です。
また、一度は確立したとしても、大きな環境の変化や自身の変化などがあった場合、また再構築していくような場合もあります。
アイデンティティ形成のスピードは人それぞれです。時には再構築しながら焦らずで大丈夫です。
5.漠然とした空虚感に襲われる
なんだかぼーーっとしてしまいます。
何で生きているのか分からなくなります。
何もかもがどうでもよくなってきます。
やる気がなくなってきます。
悩んで悩んで、考えて考えて、それでも自分が何なのか分からなくて。
少なくとも私はそうでした。
でもそのままただただ生きて歳を取っていたら、今はなんだかあの頃が懐かしくなっています。
あの頃の自分に声をかけるとしたら、
「悩んでも答えは出ないから、肩の力を抜いてもっと気楽に生きよう」