はじめまして、ゆらいむです。
今回は「学習心理学とは何か」について解説します。
学習心理学は、基礎心理学の分野の1つだよ!
1.学習心理学とは?
まずは簡単に書くよ!
学習心理学とは、人間が自分の経験から学ぶ、その過程について研究する分野です。
経験が自分の行動を変えていく!
2.学習心理学の具体的なテーマ
具体例を用いて詳しく解説するよ!
学習心理学のテーマは、すばり「経験」です。
人間は、自分の経験を頼りに物事を判断しがちです。
それもそのはず、経験というものは「100%正しい」と信じられる数少ないものだからです。
頭の中で分かっている正解も、実際に自分が体感しなければ不鮮明なままです。
人間は経験から物事を判断をしていきますが、良い経験もあれば悪い経験もあり、その過程で心には様々な変化が起こります。
ここでは具体的なテーマを用いて、解説していきます。
1.パブロフの犬
学習心理学!といえば、まずはこれ!
学習心理学と言えば、とにかく「パブロフの犬」です。とても有名ですので、紹介します。
ロシアの生理学者、パブロフさん(1849~1936)が犬を用いて行った実験です。
実験は簡単です。
犬に餌をやるときに、「ベルを鳴らしてから餌をやる」を繰り返す。これだけです。
すると犬は、最初は餌を食べるときだけ唾液を出していたのに、いつしかベルの音を鳴らしただけで唾液を出すようになりました。
つまり犬が、「ベルが鳴ると餌がくる!」ということを学習したのですね。
そしてこの実験をベースに、学習心理学という分野は様々な研究がなされていくこととなります。
2.子供と教育
子どもは経験が少ない分、多くの学習をします!
学習心理学が扱う分野として、子供や教育があります。
このテーマは、子どもの心理を研究する「発達心理学」や、教育を研究する「教育心理学」と密接に関わっており、学習心理学はそれらの基盤となっています。
以下に、具体的な内容を紹介します。
・子供は、親や先生から期待を持たれるほど、学業やスポーツの成績が上達する(ピグマリオン効果)
・子供は、自分が尊敬する人物の真似をする
・親に厳しくしつけられた子供は、周りに対して攻撃行動を示しやすい(無意識のうちに親と同じような行動を学習する)
・泣いて許してもらうことをできた子供は、よく泣きわめくようになる
また、子供に対する親の心構えについて、以下の記事でまとめていますので、よろしければ参考にしてください。
3.恐怖症
トラウマという言葉でもよく使われるよ!
例えば、過去に犬にひどい目にあった場合、その出来事がトラウマとなって犬に恐怖を感じてしまうことがあります。
その経験から、「犬は危険だ」と学習するのです。
経験から学習するものは良いものばかりではなく、逆に生きづらさを抱えてしまうこともあります。
このようなトラウマや恐怖症も、学習心理学が扱うテーマとなります。
ちなみに、恐怖症の治療方法として暴露療法(ばくろりょうほう)というものがあります。これは、無理やり恐怖物に慣らせるという方法です。
3.まとめ
学習心理学は、多くの心理学の分野の基礎となっており、歴史が深い分野です。
学習心理学の知見を活かして、現在では教育やスポーツなどの様々な場面で応用されています。
日常生活の中でも生かしやすい分野ですので、心理学を学ぶのであれば、知見を持っておくとよいと思います。
学習心理学は、なじみ深い!