はじめまして、ゆらいむです。
今回は「承認欲求がない人」について解説します。
1.スキゾイドとは?
スキゾイドってなに?
スキゾイドとは、スキゾイドパーソナリティ障害のことで、以下のような特徴を持っています。
・一貫して孤立を好む
・超然とした態度、平坦な感情
・賞賛や批判に無関心
・社会に対して興味がない
スキゾイドについてもっと詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。
スキゾイドとは?スキゾイドな自分の思考や行動の具体例を紹介!
2.承認欲求とは?
承認欲求?
承認欲求とは、「価値のある存在と認められたい」という感情のことです。
基本的には、
「褒められたい」
「すごいと思われたい」
「認められたい」
といったような、他者に認められたいという感情を指します。
「満足できる自分になりたい」といったような、自分で自分のことを認めたいという感情も承認欲求の一種です。
3.承認欲求がないとどうなるのか?
承認欲求という感情がないとどうなるのでしょうか?
基本的に、大きい小さいはあるかもしれませんが、承認欲求は誰しもがもつ感情であるとされています。
例えば子供は、周りの大人たちに認められるために頑張ろうとします。「褒められたい」という感情だけでなく、「自分のことを見てほしい」「自分のことを認識してほしい」というのも、立派な承認欲求です。
そして子供は、承認欲求を満たすために、活力をもって行動するのです。
大人になるにつれて、このような他者承認の欲求は、徐々に自己承認の欲求となり、大人たちは自分を満たしたいという自己承認欲求をもとに、活力をもって生きていくことになります。
他者承認欲求から自己承認欲求が増えていくと、生きやすくなる。
誰かに見てほしい
つまり、承認欲求は子供から大人までのすべての人間の活動の原動力となるものなのです。その承認欲求がないということは、活力が湧かないということになります。
具体的には、「何に対してもやる気が出ない」「ただただ生きているだけ」といったような状態になります。
4.本当に承認欲求がない?
ここまでの話で、「あっ自分は他者承認欲求はあまりないけど、自己承認欲求はあるな」と感じた方は、この記事は役に立たないかもしれません。
ここで題材にしたいのは「他者承認欲求もなければ、自己承認欲求もない」という人です。
お金を稼ぎたいとか、美味しいものが食べたいとか、充実した人生を送りたいとか、そういう欲求もない人はもしかするとスキゾイドである可能性があります。
「自分を満たしたい」という欲求もない?
スキゾイドは正式名称「スキゾイドパーソナリティ障害」といい、一応、障害という名前がついてはいますが、日常生活を送る上では特に大きな支障はないため、あまり大ごとになることはありません。
そもそもスキゾイドの人が、自身の治療や改善を願うケースがないことも、大きな要因の一つでしょう。
自分がスキゾイドであることで困ることはほとんどないかもしれませんが、学校や労働などの社会活動の場において、たまにスキゾイドであることが不安になることがあるかもしれません。経験者として、そのような人たちの不安が少しでも軽くなればと思っています。
5.承認欲求がないことが問題となってくるケース
1.人間関係
集団行動や仕事や恋愛など、生きているとどうしても誰かと行動しなければいけない場面があります。そんなとき、スキゾイドの冷たさはマイナスに働くことがあります。
2.就職活動
就職活動に限った話ではないですが、「やる気や覇気を見せなければいけない場面」で困ります。承認欲求がない人間は、初対面の人には「やる気がない人間」と判断されることが多く、生きるために必要な職に就くことが困難になる可能性が高いです。
3.生きがい
スキゾイドはある日、自分に生きがいがないことに気づきます。そして、「自分の人生をより豊かにしたい」という感情がないことに気づきます。そのことに心の中で不安や焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。でもそれは、スキゾイド自身が今よりも生きやすくなるための課題であり、それに悩むことはむしろ良い兆しです。
6.承認欲求がないスキゾイドはどう生きればよいのか?
承認欲求に限らず、様々な心理的欲求が乏しいスキゾイドですが、欲求が0ということはありません。少ない中にも、自分だけの欲求があるはずなので、それを大切にして生きていきたいところです。
また、「~したい」という欲求はなくても、「~したくない」という欲求はあるかもしれません。そしてそれは、スキゾイドにとっては大きな原動力になることもあります。
働きたくないからできるだけ節約してお金を貯めたいとか、ケンカしたくないから人の言うことに従いたいとか。「~したくない」というのも、意外と原動力なります。
原動力だいじ。