はじめまして。ゆらいむです。
今回は「心理学の卒論テーマ」について解説します。
この記事は、大学で心理学を専攻している方や、心理学に関係した卒業論文を書きたいと思っている方向けの記事になります。
心理学系の卒論は意外と大変!
1.心理学卒論の大まかな流れ
まずは卒論の大まかな流れについてざっくり解説するよ!
心理学の卒論テーマの進め方は
テーマを決める
↓
調査・実験を行う
↓
卒論を書く
になります。
2.テーマを決める前に
テーマを決める前に、心理学特有の調査と実験について解説しておきます。
心理学の卒論では、人間を対象とした調査や実験を求められることが多いです。
調査とは、簡単なところでいうと「アンケート」があります。
学生などを対象にアンケートに答えてもらい、得られた結果を分析して1つの結果を出すという流れになります。
また、研究設備の整った大学であれば、実験を行うことも可能です。
アンケートと違い実験では、倫理的な観点(その実験により被験者に嫌な思いをさせないか)を求められたり、被験者が集まりにくいなどの難点があるので大変です。
最近は特に倫理的な観点を強く求められるので、思い切った実験を行うのは難しくなっています。
特にこだわりがなければ「調査」を行うのが妥当です。
どんな調査や実験をすればよいのか、意識しながらテーマを決めていこう!
3.テーマの決め方
テーマさえ決まれば卒論は半分終わったようなものです。
テーマさえ決まれば、あとは進めていくだけになります。
しかしこのテーマ選びで失敗すると、調査や実験で手づまりしてしまい、卒論が終わらないという事態に陥ってしまいます。
テーマを決めるときは、その後の調査や実験をしやすいテーマ選びをすることが最も大切になります。
では、テーマの決め方について解説していきます。
1.興味のある分野からキーワードを探す
まずは興味のある分野からキーワードを出してみましょう。
例えば社会心理学に興味があるのなら、「いじめ、偏見、インターネット」など。
性格に興味があるのなら、「性格、気持ち、感情、血液型」など。
感情に興味があるのなら「感情、無気力、うつ傾向」など。
2.趣味など日常的なものからキーワードを探す
次に、自分の趣味や日常からキーワードを出してみましょう。
「スポーツ、ゲーム、アニメ、テレビ、占い、花粉症、睡眠」など。
3.出したキーワードの関係性を考える
出したキーワードのうち2つについて、関係性を考えてみます。
例えば、「偏見」と「テレビ」についての関係性を考えると、テレビによって視聴者に
偏見を与える・・とつなげることができます。
「感情」と「花粉症」であれば、花粉症が精神に影響を与えるか・・とつなげることができます。さらに掘り下げると、アンケート調査を行って、花粉症の人とそうでない人ごとに集計して・・・などと調査方法も浮かんできます。
心理学の卒論では、結論として「○○と○○に関係が見られたか、見られなかったか」を扱うのが基本になります。
興味のある言葉を探して、それらの関係性について考えてみるとテーマが決まるかもしれません。
出したテーマについて、調査や実験を行いやすそうか確認しておこう!
4.テーマを決めるのが難しいとき
テーマを決めるのが難しいときは、先輩の卒論を参考にしてみましょう。
ゼミに所属すれば、過去にそのゼミの先輩が行った卒論が見れるはずです。
過去に先輩が行っていた調査をさらに深める形で「追加で調査を行う」方法もありです。
4.テーマの具体例
テーマの具体例をまとめているので、参考にしてください。
・CMが視聴者に与える感情は一致するか
・色に対して感じる人間の感情は一致するか
・音は人間の時間感覚に影響を与えるか
・花粉症とそうでない人のうつ傾向について
・スポーツ経験者が燃え尽き症候群になる可能性
・兄弟構成と性格の関連性
・公正世界仮説を持つ強さは幸福感に影響を与えるか
・HSP気質と抑うつ感情の相関について
5.まとめ
卒論のテーマ選びは大変ですが、テーマさえ決めてしまえばあとは何とかなります。
卒論は後回しにしてしまいがちですが、なるべく早めにテーマを絞っていきましょう。