はじめまして、ゆらいむです。
今回は、「完璧主義者」について解説します。

完璧主義者はスキゾイドになる可能性があります。
1.スキゾイドとは?

私は自称スキゾイドです。
スキゾイドとは、スキゾイドパーソナリティ障害のことで、以下のような特徴を持っています。
・一貫して孤立を好む
・超然とした態度、平坦な感情
・賞賛や批判に無関心
・社会に対して興味がない
スキゾイドについて詳しく知りたい方は、以下を参考にしてください。
スキゾイドとは?スキゾイドな自分の思考や行動の具体例を紹介!
2.完璧主義とは?
完璧主義とは人間が生まれつきもつ性格の一種で、以下のような特徴を持ちます。
・他人からの評価を気にする
・過度に高い目標基準を設定しがち
・自分に厳しい自己評価を課す
・万全を期すために努力する(努力しなければいけない)
完璧主義者は自分と相手が理想とする「私」になるために、精神を削ります。

誰も不快にさせてはいけない。そういう自分でいないといけない。
3.完璧主義者と心の病気
人間は基本的に自分らしい意見と感情を持っています。その自分勝手な意見と感情は、必ず誰かを不快にさせます。すべての人に気に入られることはありません。
しかし、完璧主義者の場合、
他人に迷惑をかけない自分
他人を困らせない自分
他人を不快にさせない自分
他人の言うことを聞く自分
他人を不安にさせない自分
他人の思い通りに動く自分
他人の目を気にしない自分
のように、自分らしさを捨てて理想の自分を演じます。すると他人からは「出来る奴。優しい奴。空気が読める奴。ラクな奴。」と評価されます。
しかし、これは心理的に無理をしています。これを続けるとやがて心の病気になって動けなくなります。

他人の目を気にする完璧主義者が、他人の目を気にしない自分を演じようとする。こういう矛盾は、心に負担を与えます。大切なのは、他人の目を気にする自分を認めることなのです。
4.完璧主義者がスキゾイドになる理由
1.相手にとっての理想の自分を演じる
完璧主義者は、相手が自分に思い描いている理想像を想像し、再現しようとします。他人からの評価を気にしているからです。
例えば、「相手が私のことを優しい人と思っている」と感じれば、完璧主義者は「優しい自分」を演じます。
それはできる範囲で演じるのではなく、自分の素直な気持ちとは違っていても、「優しくなくてはならない」と自分で自分を脅迫して演じます。
例え自分の大切なものが壊されたとしても、相手の前では「優しく」振舞います。
それが続くとどうなるか?
最初は素直な気持ちを隠しながら、相手に合わせた自分を演じていました。
しかしそれが続くと、「素直な気持ち」が、隠すどころか生まれてこなくなります。

スキゾイド第一段階です。
2.独りを好むようになる
他者の目を気にする人は、完璧主義者の他にもたくさんいます。
他者の目が気になって動けなくなる人や、人前に出るのを避けようとする人もいます。
完璧主義者の場合、自分を捨てて相手に好ましい自分を演じようとします。相手にとって完璧な自分でいないといけないからです。
そしてそのことに完璧主義者はとても疲れます。
普通の完璧主義者であれば「疲れるけど、孤独にはなりたくない。1人は寂しい。」と感じますが、
素直な気持ちが生まれてこなくなったスキゾイド第一段階の人は、孤独に対する不安がほとんどなく、究極的に独りを好むようになります。

スキゾイド第二段階です。
3.あらゆる感情が湧かなくなる
孤独感だけではなく、
人前に立つときの緊張感や、賞を受賞した時の達成感、相手に批判された時の怒り、大切な人が亡くなった時の悲しみ、誰かに認められたいという欲求など・・
あらゆる感情が湧かなくなります。

スキゾイド第三段階です。
4.生きる気力が湧かなくなる
人間は感情がなければ生きがい(心理的欲求)を持つことができません。
そして生きがい(心理的欲求)がなければ、生き生きと生きることはできません。
つまり、人間が「~したい!」と思うのは、それを満たすことで良い気分(感情)を得ることが出来るからです。
逆にいえば、良い気分にならないのであれば、「~したい!」と思わない。
社会的欲求(他人と関わりたい)
尊厳欲求(尊敬されたい、認められたい)
自己実現欲求(自分の理想に近づきたい)
これらの欲求湧かなくなったスキゾイドは、生きる気力がありません。

「ただ生きている。」スキゾイド最終段階です。
5.まとめ
完璧主義者は生まれつきの性格に由来する部分が多く、根本的に解決する必要はありません。
ただ、相手の事や正しさばかりを基準にした「義務」な生き方では、時に生きがいを見失うことがあります。
心の病気を患うこともあります。
たまには抑えている自分の欲求に目を向けることも必要ではないかと思います。