はじめまして、ゆらいむです。
今回は「人間の神経」について、解説します。
神経ってなんだろう?
1.人間の神経とは?
まずは人間の神経について、簡単に解説するよ!
人間は約60兆個の細胞でできています。そしてそれらの細胞は神経と呼ばれるものでつながっています。
神経は、「手を動かしたい」「足を動かしたい」といった命令を脳から全身に伝えたり、全身で感じる痛みなどの刺激を脳に伝えたりします。
神経は私たちの体の中で、「情報」を運んでいます。
2.人間の神経の種類
人間の神経には、以下のような種類があります。
神経は中枢神経と末梢神経に分類されます。
【中枢神経】
中枢神経は人間の中核となる脳や脊髄のことです。脊髄は首の後ろあたりに存在します。
➀全身の器官に指令を与える役割
②全身から伝えられる情報を解析、判断する役割
【末梢神経】
末梢神経は中枢神経から全身に巡らされている神経です。
③中枢神経からの指令を全身に伝える役割(体性神経の運動神経)
④全身からの情報を中枢神経に伝える役割(体性神経の感覚神経)
⑤体温調節、消化、呼吸、心拍などが自動で行われる(自律神経)
実際に具体例を見てみましょう。
1.痛みを感じるメカニズム
まず刺激が④感覚神経を通って中枢神経(脊髄→脳の順番)に伝わります。伝わった刺激は脳の②の役割で「痛み」と判断され、痛いと感じます。
2.手が動くメカニズム
まず脳が➀の役割で「手を動かせ」と指令を出します。その刺激は中枢神経(脳→脊髄の順番)を通り、③の運動神経に伝えられ、手が動きます。
3.心拍のメカニズム
⑤の自律神経には、交感神経と副交感神経が存在します。
・緊張したり、危険が迫ったりすると交感神経が働き心拍数が上昇します。
・逆にリラックスすると副交感神経が働き心拍数は減少します。
これらの自律神経は、自分の意思に関係なく働きます。うそ発見器などは、この仕組みを利用したものになります。
交感神経と副交感神経については、下記の記事で詳しくまとめています。
3.麻酔の仕組み
麻酔と神経についての簡単な話です。
神経の話のついでに、麻酔の話を少ししておきます。
医療で使われる麻酔には、局所麻酔と呼ばれるものと全身麻酔と呼ばれるものがあります。
局所麻酔とは、部分的に痛みの感覚を抑えることで、主に末梢神経の感覚を抑えます。
それに対し全身麻酔は、中枢神経(脳)に直接作用させ、意識を失わせます。
自分も一度、盲腸の手術で全身麻酔を受けたことがあります。その時は腕の点滴の針から薬を投入されました。腕が少し冷たくなったと思ったら、天井が一回転したような感じですぐに意識を失いました。
手術ってベッドで寝転がったまま手術室に運ばれるものだと思っていましたが、自分の場合は
「時間になったら手術室に直接来てください」と言われ、直接歩いて手術室に向かいました。若かったからなのか・・・(当時19歳)
ちょっと怖かったですが、麻酔は一瞬でした。