はじめまして、ゆらいむです。
今回は、「幸せを感じると不安になる心理」について、解説します。
幸せを感じると、恐くて不安になる?
1.幸せを感じると不安になる心理
良いことがあったり、嬉しいことがあったり、楽しいことがあったり・・
気分が高揚するような出来事があると、人は幸せを感じます。
幸せというのは主観的なものであり、同じ出来事であっても人によって幸せを感じるか感じないかは違います。
例えば、普通の人が10万円をもらえば幸せを感じますが、お金持ちの人は幸せを特に感じないかもしれません。
テストで80点を取って幸せを感じる人もいれば、80点では満足できず幸せを感じない人もいます。
このように人間は、「自分にとっての幸せ」を基準に生きています。
本来であれば、幸せは生きる目的や生きる希望となるようなものです。幸せのために行動します。
しかし人によっては、幸せを感じるとすぐに不安が頭をよぎることがあります。
どんな不安が頭をよぎる?
2.幸せを感じると生まれる不安と理由
1.いつ幸せが終わるのかという不安
幸せというのはずっと継続するものではなく、終わってしまうことがあります。
幸せが終わると、幸せだった時と幸せが終わって普通に戻った時の間に起伏が生まれます。この起伏によって、人は喪失感や虚無感といった感情を感じることになります。最近では「○○ロス」といった言い方もします。
つまり、幸せには「幸せが終わる可能性」がセットでついてきます。
幸せな感情よりも、幸せが終わることへの不安が強くなると、人は幸せを享受しなくなります。
幸せを受け入れてしまったら、不幸に耐えられなくなる・・・
2.良いことがあれば悪いことが起こるという解釈
これは考え方の問題ですが、
「良いことがあったら、その反動して悪いことが起きる」という考え方があります。
この考え方を持っていると、良いことがあると怖くなります。
他にも、「良いことは続かない」とか、「悪いことをすると罰が当たる」など、幸せは1人当たりで均等になるみたいな考え方は結構あります。
確かに、人生良いことも悪いこともありますが、5:5ではないと私は思います。良いことがあったとしても、その後に悪いことが起きるような不思議な力は、少なくとも私の経験上はないです。
この不安はあまり気にしなくても大丈夫!
ちなみに心理学では、「公正世界仮説」というテーマがあります。この世界は公正で、因果応報にできているのかという議題です。興味のある方はこちらの記事でまとめていますので、参考にしてみて下さい。
3.同じ幸せには幸せを感じられなくなる
人間というのは、同じ出来事で一回目と同じ幸せを感じることは難しいものです。
幸せを感じたことを、同じようにもう一回達成したとしても、それは経験済みのものであり、幸福感は薄れます。
そのため、「もったいない」という考え方が大きい人ほど、「もうこの感動は感じられないのか」という喪失感に襲われることになります。
「またこの世界の1つの感動を知れた」ではなく「またこの世界の1つの感動を知ってしまった」という考え方です。
4.嫌われる不安
幸せだと、幸せな人が気に食わないといった人に目を付けられる可能性があります。
そのような人に嫉妬されると、心の内で「気に食わない」と思われるだけでなく、人間関係が難しくなったり否定的な言葉を浴びせられることもあります。
「幸せではない人」は「幸せな人」を気に食わないです。
3.まとめ
幸せは本来であれば、生きる目的や生きる希望となるようなものです。しかしその不安のせいで、消極的な行動になってしまったり、希望をもって生きられなくなったりすることがあります。
幸せというのは、確かにずっと続くものではないかもしれませんし、終わってしまうかもしれません。
幸せが怖くて不安な状態が続くと、幸せを自分の感情として受け取れなくなってしまったり、自分は幸せではないと言い聞かせてしまったり、さまざまな歪みが発生してしまうことになります。
そんな歪みが発生するくらいなら、目の前の幸せから逃げるよりも、目の前の幸せを受け入れて喪失感ではなく満足感に昇華させる方が良いのではないかと思います。
喪失感の可能性よりも、満足感の可能性に懸けても良いと思います。