はじめまして、ゆらいむです。
今回は「抑うつ(よくうつ)」について解説します。
抑うつ状態ってなんだろう?
1.抑うつとは?
まずは簡単に書くよ!
抑うつとは、気分が落ち込んでいる心の状態のことです。
抑うつ状態の時、人は不安、虚無感、焦り、絶望、苦しさ、だるさ、といったような感情に襲われ、思考力が低下し、なにもやる気が出ず行動力が著しく低下します。
2.抑うつの原因
なんで抑うつ状態になってしまうのでしょうか?
1.ストレス
ストレスとは、外部からの刺激が自分の心の負荷となることです。
・病気にかかってしまった
・親しい人と離れることになってしまった
このような例は分かりやすいですが、他にも
・進学した、新学期が始まった
・転職した、引っ越しした
といった、前向きな環境の変化もストレスの原因となることがあります。
このようなストレスが続いたり、うまく対応できなかったりした時に抑うつ状態となります。
2.性格
人間には様々な性格の人がいますが、抑うつ状態になりやすい性格があります。
・まじめ
・几帳面
・完璧主義
・執着心が強い
・考えすぎる
このような性格を持つ人は落ち込みやすく、ストレスを過度に感じてしまいやすいため、抑うつ状態になりやすいとされています。
また、HSP(Highly Sensitive Person)のような生まれつき刺激に敏感な気質を持つ人は、このような性格になりやすいため抑うつ状態となりやすい傾向があります。
HSPについては、以下の記事で詳しくまとめています。
3.何かをやり遂げた時
何かを失敗して落ち込んだ時に抑うつ状態なってしまうことがありますが、逆に何かをやり遂げた時にも抑うつ状態になってしまうことがあります。
・部活を引退した
・定年退職した
・好きだったドラマが完結してしまった(○○ロスといった言い方を最近よくしますね)
心理学用語ではバーンアウト(燃え尽き症候群)といった言い方をし、興味の対象だったものがなくなり、ぽっかりと心に穴が開いたような空虚感を感じます。
抑うつはこれらの原因により、脳の中の神経伝達物質(脳内ホルモン)が減少することで起こります!
3.抑うつの対処法
抑うつ状態になったらどう対処すればいいの?
抑うつな状態はとてもしんどいですよね。抑うつ状態を脱するためにはどうすればいいでしょうか?
1.体を動かす(多少無理やり)
抑うつ状態の時は、ついついやる気が出ずに動きたくなくなってしまいます。そうすると頭の中で否定的な考えがぐるぐると行ったり来たりしてより苦しんでしまいます。
抑うつ状態は、脳の中の神経伝達物質が低下している状態なので、多少無理やりにでも体を動かして、脳の活動を活性化させてあげることが大切です。
最初はやる気が出ませんが、体を動かすと不思議とやる気が出てきます。
2.人と会う
1人だとどうしても、話したりせずに頭だけが働いている状態になるので、抑うつ感情に苦しんでしまいます。
友達や家族など、誰かと会って話すことで脳が徐々に活動を始め、抑うつ気分を脱することが出来ます。
メールよりは電話など、口に出して話すことが大切です。
3.新しいことを始める
やることがなくて暇な状態というのは、ストレスがないように見えて意外と抑うつ状態を誘発しやすいです。
特に今まで打ち込んでいたものがなくなった人は、是非新しいことを探して始めてみて下さい。
上手くいかなかったとしても、何もしないよりは絶対にいいです。
4.抑うつとうつ病の違い
抑うつってうつ病とは違うの?
抑うつとうつ病は、症状は同じですが、症状が長期化しているかどうか、という点で違います。
抑うつやうつ病は脳の活動が弱っている状態ですが、この状態が慢性的に続くと、脳の活動を元に戻すことが困難になります(自力では厳しいくらい)。そのような時に、医師より「うつ病」と診断されることがあります。
コラム.うつと関係のある脳の神経伝達物質を紹介!
心の働きで大切な脳の神経伝達物質(脳内ホルモン)は3つ!
1.セロトニン
セロトニンは、不安の軽減、感情のコントロールを担っている脳内ホルモンです。
不足するとマイナス思考が増えて不安になりやすくなります。
運動したり、日光を浴びたり、食事をしっかり摂ることで増えます。
2.ノルアドレナリン
ノルアドレナリンは、意欲、集中力、思考の働きを担っている脳内ホルモンです。
不足するとやる気の低下などの症状が起こります。
逆に高まりすぎると、イライラしたり攻撃性が高まったりしてしまいます。
ちなみにノルアドレナリンが脳内で活躍するのに対し、アドレナリンは心臓や全身の筋肉で活躍しするホルモンです。どちらもも作用は同じです。
3.ドーパミン
ノルアドレナリンは、快楽、意欲、食欲などの働きを担っている脳内ホルモンです。
不足すると食欲低下や意欲低下が起こります。
逆に高まりすぎると、幻覚や妄想につながります。また、過剰な分泌が続くと、ギャンブル依存症アルコール依存症のような依存症になることがあります。