はじめまして、ゆらいむです。
今回は「アドラー心理学」について解説します。
アドラー心理学って何?
1.アドラー心理学とは?
まずは簡単に書くよ!
アドラー心理学とは、オーストリア出身のアドラーさん(1870~1937)が提唱した考え方のことです。
生きるうえでの考え方・心の持ち方の一説です。
2.心理学の基盤となる三つの学説について
心理学とは「人間とは何か?」という疑問について研究する学問です。
この問いに対するアプローチ方法として、
フロイトの無意識論
ユングのタイプ論
アドラーの目的論
の三説が、これまでの心理学研究においての基盤の考え方となってきました。
三人の考え方は似通る部分もあれば、完全に相反する部分も存在します。
フロイト、ユングの考え方について知りたい方は、以下の記事で詳しくまとめていますので参考にしてください。
フロイト心理学とは?無意識論についてできるだけ簡単に解説!
ユング心理学とは?タイプ論についてできるだけ簡単に解説!
この記事では「アドラー心理学」について解説します。
3.アドラー心理学の考え方
①人間の悩みの全ては「対人関係」にある!
アドラーさんは、人間の悩みの全ては「対人関係」にある!と断言しました。
アドラー心理学では、人間が生きていく上で感じる悩み、苦しみ、生きづらさの原因は人と関わることであるとしたのです。
そんなアドラー心理学は、対人関係で苦しまないための考え方であるといえます。
②個人心理学
アドラー心理学はよく「個人心理学」と言われます。
これはアドラー心理学が、「周りのことを考えすぎない」「人生はそれぞれの人のもので、相手の人生まで必要以上に抱え込まなくても良い」という考え方だからです。
例えば、相手を嫌な気持ちにさせないために、自分の意に反して行う行為
命令に従っていじめに加担する
面倒な仕事を引き受ける
上司との飲み会や接待に参加する
「断ると相手を怒らせてしまうかもしれない・・・」と思ってしまいますが、アドラー心理学ではこれらは「自分の課題」ではなく「相手の課題」であると考えます。
つまり、断ることで相手がどう感じるかは「自分がドキドキもやもやして考えること」ではなくて、「相手が考えることであって自分は関係ない」という考え方です。
少し冷たくて厳しい考え方ですが、アドラー心理学ではこのように考えることで、自分が苦しまないようにします。日本人には馴染みにくく、実践するのも難しいかもしれません。
③目的論
対人関係で苦しまないために、アドラーさんは目的論という考え方を提唱しています。
目的論は、通常考えられる原因論と真逆の考え方です。
例えば、対人関係でトラウマがあり家に引きこもっているという場合、
【原因論】
トラウマが原因で引きこもっている
【目的論】
引きこもる(外に出たくない)という目的を達成するためにトラウマを利用している
となります。
要するに「言い訳や理由は置いといて、今の自分の目的について考えてみよう」ということです。
前向きで良さそうな考えですが、実践できるかどうかはその人の性格によって変わってくると思います・・。
4.まとめ
アドラー心理学の考え方は、一言でいうと「合理的」です。
この考え方を知って、「実践してみよう」と前向きになれる人もいれば、「なんだか厳しくて苦しい」と思う人もいる気がします・・。
スキゾイドの自分にとっては共感することがとても多かったです。アドラーさんはスキゾイドかも・・