生きることは不安だ。
自分以外の人間が何を考えているのか?それは絶対に分からない。
でも、顔を見ればなんとなくわかる。私はその能力に長けている。
1.感情は顔に出る
顔を見れば、その人が何を考えているのかだいたい分かる。
私はたぶん生まれつき人間が怖い。だからだろうか?私は幼少期の頃から「じっっ」と人のことをよく見ていたらしい。
不安だから見る。自分に危害を加えないか判断しないといけない。そしてそれは人間の顔を見ればわかる。
人間の顔には喜怒哀楽の感情が表情として出る、と心理学では言われている。
しかし私はそれだけでなく、その人の本当の気持ちや欲望、何が満たされていなくて何が嫌なのか、見返りを求めている優しさ、優越感に浸るための優しさ、その細かな気持ちや狡猾さまで顔を見れば分かる。と自分では思っている。
2.いろんな人がいる
いろんな人を見てきた。
世の中にはいろんな人がいる。
自分の欲望のために他人を蹴落とすことが出来る人、自分さえよければ人に危害を加える人、賞賛を得るために人に優しくしている人、自分を守るために権力者に従う人、思考を悟られないために無表情な人。
自分の欲望を満たそうとする人間の顔は分かりやすい。
3.相手のツボをつく
相手のツボが分かるようになった。
私は人間が怖い。もっと具体的に言うと、人から失望されたり、敵意を向けられたりするのが怖い。
その不安を解決するために、相手をしっかり見て、相手のツボを見極めることが大切だ。
「優しい」と思われたい人には、あなたのことを私は優しいと思っている風にする。
「すごい」と思われたい人には、否定しないように気を付ける。
その「その人自身が自分のことをどう思われたいか」というツボが、相手の顔見ただけで分かる。その特技は不安を感じやすい人のための救済措置なのかもしれない。
4.人格を演じる
よくわからない人がまれに存在する。
俳優と呼ばれる人達は、人格を演じることが出来る。俳優に限らず、多くの人たちは社会に適応するように演じることが出来る。
この人は今演じているなと分かることが多いが、演じるのが上手い人の場合は顔を見ただけでは何を考えているのか分からない。そういう人はまれに存在する。
そういう人は、私の中では「欲望がない人」と位置付けている。
「承認されたい」とか「お金が欲しい」とか、そういった欲望は顔に出やすい。逆を言えば、そういった欲望や思いがない人は、顔を見ても分からない。
不安だから顔を見て判断する。だから顔をみても分からない人は「怖いっ」となってもおかしくないのだが、意外とそういう人の方が怖くなかったりする。私の場合はだけど。
5.人と会いたくない
人といることは不安、独りは安心。
顔を見ればだいたいのことは分かる。動きや口調もくわえればさらに分かる。
それらがもつエネルギーや情報は、私にとってとても大きなものであり、とても疲れてしまうものである。
だからなるべく人とは会いたくない。会わなければ不安を感じることもない。
不安を感じやすい私だが、「孤独に対する不安」については強い自信がある。孤独に対してはあまり不安を感じない。対人に対しては不安を感じる。