私がスキゾイドになった理由

スキゾイド

1.はじめに

スキゾイドパーソナリティ障害というものをご存じでしょうか?

・社会に関心がない
・他者に興味がない
・やる気がない
・覇気がない
・賞賛や批判に無関心
・感情の起伏がない
・独りを好む
・性への興味が薄い
・親密な関係を持たない

このような性格の人はもしかするとスキゾイドかもしれません。

スキゾイドは「障害」という名前がついていますが、本人が問題だと思っていないケースが多いため、大きく扱われることはあまりありません。

ですが、スキゾイドが抱える悩み・苦しさ・生きづらさは特殊なものが多く、解決策もあまり世に出回っていません。

そんなスキゾイドの人は、この世界でどのように生きていけば良いのでしょうか?

この自分の人生が、1つの解答例になれれば幸いです。

ゆらいむ
ゆらいむ

この物語は、スキゾイドである自分の性格がどのようにして形成されたか、どのようなことを考えて生きてきたかをまとめたものです。

2.スキゾイドになった理由

1.HSP気質である

HSPとは、Highly Sensitive Personの略で、他者の心に敏感な気質を持った人のことです。

HSPは生まれ持った気質であり、5人に1人がそうであると言われています。

HSPが生まれ持つ先天的な気質である一方で、スキゾイドは後天的な性格傾向です。

HSPにとって、様々な外的要因による自分の感情の起伏はとても苦しいものです。HSPは人一倍共感力が高く、外的要因によって心が敏感に反応し疲れてしまいます。

スキゾイドは避けられない人間関係の中でその苦しさと疲れから自分を守るために、自分の感情を押し殺し、他者や社会といった外的要因に無関心になることで、何とか自分を保とうとします。

その厚いバリアによって、自分の感情が動かないようにします。

2.優しさは心の弱さの裏返し

スキゾイドはとても優しいです。

聞き分けが良く、自分を犠牲にしてでも相手が望む行動を取ろうとします。

自分以外の人から見ると、それはとても優しく感じ取られますが、これは自分の心の弱さの裏返しです。

相手が望んでいない行動、相手が望んでいない思考を取ることで、相手から不快な感情を持たれることを極端に恐れているのです。

3.誰かと衝突することは避けられないことを知る

集団生活の中で、スキゾイドは自分とは違う感覚を持つ人たちと出くわします。

・相手の心が特に気にならない人
・相手に不快感情を持たれても気にならない人
・喧嘩を恐れない人

このような人たちは心が強く、HSPとは真逆の非HSPです。

そしてこのような人たちは意見の違いや批判を恐れない為、時に無神経な言葉や思いやりのない行動をとります。この言葉や行動がHSPには深く刺さります。

そんな言葉や行動にいちいちダメージを食らっていたら、HSPは集団の中で生きていけません。だから自分の感情をなくし、心が痛むすべてのことに無関心を装います。

これでスキゾイドの完成です。

4.そしてすべてに諦める

・相手を尊重しないと相手を不快にさせてしまうから、自分の意見は不要
・人間関係を持つと疲れるから、最初から一人がいい
・ニュースを見たら心が痛むから、興味を持たない
・感情は相手を不快にさせる恐れがあるから捨てる→喜びや怒りが湧かなくなる

こうして、この世界で自分らしい思考や自分らしい感情を出して生きていくことに諦めます。これが自分にとって一番ラクだと思いながら生きていきます。

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