はじめまして。ゆらいむです。
今回は「心理的な生きづらさ」について解説します。
生きづらさを感じる原因は、「自分の軸をずらされる」ことにあります。
他人の価値観や世間の価値観に縛られると苦しいよ!
1.あるべき論とすべき論
あるべき論とは、「~はこうあるべきである」という考え方のことです。人間は人に優しくあるべき、などがあります。
すべき論とは、「~はこうするべきである」という考え方のことです。牛乳を飲むべき、規則正しく生きるべき、などがあります。
子どもの頃は特に問題のない論理です。親や先生に言われて、何もわからないままその通りにして褒められて、嬉しいで終わりです。
しかし、思春期にかけて成熟してくるとそう単純にはいきません。自我の発達とともに自分らしさが形成されると、自分の意見が出てきます。いわゆる反抗期です。
その自分の意見(本心)が、あるべき論やすべき論で語られる一般論と異なっている場合、生きづらさが生まれる可能性があります。
自分の本心を隠し、他者や一般論に合わせて生きてしまうと「生きづらさ」が生まれます。
人に優しく、反抗期がほとんどなかったような子供ほど、自分を縛って生きづらさを感じながら生きてしまうことが多いです。
具体例を挙げてみます。
例えば、「お肉を食べるべき」といった論であれば、生きづらさが生まれることは少ないと思います。そこまで「すべき」として社会的に誰もが思うものではないからです。
しかし例えば「貯金をすべき」という論であればどうでしょうか?もし自分が貯金をすべきではない、お金は使って経済を回すべきものだと思っていた場合に、親や友達に貯金はすべきだといわれたらなんだかそわそわして生きづらさを感じませんか?
ここでのポイントは「貯金はすべき」という論が、社会的に一般論であることです。
「貯金はすべき」のほかに、「働くべき」、「正社員であるべき」、「結婚すべき」というような、社会全体でみるといまだに一般論として確立しているものは多いです。
あるべき論やすべき論が、常識レベルで社会的に一般論である場合、それに反対の意見を持っていると、「自分の価値観がダメなもの」と考えてしまい、生きづらさを感じてしまうことが多いです。
人生において正解はありません。
自分らしく生きることが、生きづらさをなくす唯一の方法です。
なんとなく生きづらさを感じる人は自分の本心に気づいていないのかもしれません。一度自分のことを振り返り、自分が本当はどうしたいかを考えてみましょう。
そして自分らしく生きられるように、生活を作っていきましょう。
2.普通の押し付け
上記で上げたような、あるべき論やすべき論の中でも社会的な一般論は、他者に押し付けられやすいです。
「みんな働いてるのだから働くべき」
「将来のことを考えたら正社員であるべき」
このような押し付けは社会的一般論であることを後ろ盾に、自信をもって押し付けられます。絶対自分は間違ってないと言わんばかりに押し付けられます。
いわゆる「普通」が自分のやりたい本心であれば問題ないが、そうではない場合、この「普通」を押しのけて自分の道を進むのはとてもパワーがいるためなかなかできることではありません。
そのため、ある意味仕方なく自分の軸をずらすしかなく、生きづらさを感じることとなります。ある程度成熟した子供と親の間に起こる問題は、これが原因であることが多いです。
3.常識を理由に否定される
一般論を押し付けられるだけでなく、それを理由に自分を否定される場合、より生きづらさを感じることになります。
相手を否定してくる人間は、
・自分は我慢して一般論に従っている人
・自分はすごいのだと優越感に浸りたい人
・自分が不安なため自分の仲間を増やしたい人
です。このような人の話はあまり真に受けずに、近寄らないようにするほうが良いです。
4.普通を押し付けてくる人の心理と対処法について
押し付けてくる人ってどんな人?
常識や普通を押し付けてくる人の心理は、
・マウントを取りたい
・自分は我慢して普通をしているのだから、自由にしているのを許せない
のどちらかです。
マウントを取りたいというのは、人を思い通りにして、優越感に浸って自分が気分よくなるために人を使うということです。
そんな人にとって、普通から外れている人は絶好のカモです。みんなそうしているという根拠を持って見下し、マウントをとってきます。
また、我慢している人は、我慢していない人を許すことが出来ません。だから普通から外れている人を咎めます。「みんな我慢してそうしているんだから」と。
普通を我慢している自分が否定されているように感じるのかもしれません。
こういう人達は、自分のために相手をコントロールしようとしている人達です。自分の不安を取り除くために、相手を思い通りにしようとしてくる人達です。
言うことを聞いていれば、相手は気分良くなります。ただ言うことを聞きすぎると「思い通りになる人だ」と思われてエスカレートするのでほどほどに。
5.まとめ
世の中に出回っている常識や、他人から聞いた話などは、自分にとっての常識となるものばかりではありません。正しい、その通りだと自分が思えることをして自分らしく生きることが、生きづらさをなくす一番の方法です。
それがどうしてもできない場合は、自分の本音を認めて受け入れ、心にとどめておくことだけは自分のために最低限しておきましょう。それだけでも心は軽くなるはずです。