はじめまして。ゆらいむです。
今回は「我慢」について解説します。
我慢は時に自分の心を狭めるよ!
1.我慢とは
我慢は我の慢心と書きます。「自分はこんなにも我慢することができた」という自惚れの心を発生させます。
我慢が自分のためであれば何も問題ありません。
「自分が力持ちになりたいから、筋トレを我慢して続けた。」
「背を伸ばしたいから、苦手な牛乳を我慢して飲んだ。」
自分は頑張ったという自惚れが多少は発生するかもしれませんが、特に問題はありません。
しかしここで、自分の我慢に自分以外の他人が関係してくると話は変わってきます。
他人を見下すリスクや、他人を羨むリスク、他人を憎しむリスクが発生します。
日本人にはいまだに根強く我慢の美徳が染みついていますが、我慢しろ我慢しろと教えられるだけでその後の自惚れの心の扱い方までは教えてくれません。ここでは我慢によって発生する心理的リスクについて解説します。
「我慢」は決まった英語訳がないくらい、日本特有のものだよ!
2.我慢のリスクについて
我慢によって発生する心理的リスクについて解説するよ!
1.他人を見下すリスク
我慢によって生まれた自惚れの心は、他人を見下す可能性があります。
「自分は苦しいのを我慢して1時間走ったが、君は走れてない。」
自分ができたことに満足すればいいのに、他人を見下して自分のすばらしさを自分に認めさせようとする行為。
他人を見下すことは、自分の成長を止めて、他者に不快感を与えます。
面と向かって言わずとも、自分の言動に無意識のうちに出てしまうこともあります。
2.他人を羨むリスク、妬むリスク
我慢によって、他人に対して羨望や妬みといった感情が発生することがあります。
いわゆる「ずるい」と思うことです。
「自分はおやつを我慢したのに、弟はおやつを食べている。」
我慢していない相手のほうが自分より幸せに見えてきて嫉妬の感情が生まれるのです。
3.他人を憎しむリスク
我慢は行き過ぎると他人に対して憎しみの感情を抱くこともあります。
羨望や妬みを通り越して憎しみに変わると、相手に危害を与えるようになることが多いので好ましくありません。
よくいじめの原因にもなります。
4.無気力になるリスク
感情を抑え込む我慢を続けると、感情の低下ややる気の低下を起こし、無気力になる可能性があります。
感情の我慢はできるだけ発散させるようにしましょう。
我慢によって発生する感情は、自分や周りに悪影響を及ぼしやすいよ!
3.まとめ
自己の向上のためにはいくつかの我慢が必要な場合はあります。
しかし、我慢をすればするほど、他者を許せなくなっていきます。
自分の我慢が他人を否定する理由にはなりません。
我慢は必要ですが、自惚れを発生させるリスクがあることを知っておくことです。自惚れをコントロールして初めて、我慢が良い我慢だったといえます。